リモート時代のプレゼンはスライドではない by yhassy
国内外のリモートイベントに幾つか参加して感じたのが、リアル会場からリモートに変わったにも関わらず、プレゼンのスタイルが以前からまったく変わっていないという点です。
個人的に「スライドを見せて話す」というスタイルはリモートイベントに向いていないと思っています。特にスライドをただ読み上げているプレゼンは、わざわざその時間に参加する必要性を感じず、録画して YouTube などに公開したほうが良いのではと思うくらいです。
リモートのほうが都合が良い、リモートだからできるプレゼントはどんなものでしょうか。今、リモートイベントのプレゼンは以下の 5 つの条件を満たすように心がけています。
その日、その時間にいるから意味があると思えるライブ感を出す
参加している人に声をかけたり、その場で受け答えをする
それぞれの理解や解釈を話せる機会を設ける
実践的なシーンを盛り込みながら振り返り体験ができる
参加者の反応や状況に合わせて話の流れを変えられる隙間を作る
こうした条件を満たそうと思うと、一方通行で短調になりやすい Keynote が都合の悪い存在になりました。自由に動き回れるだけでなく、参加者とのコミュニケーションがしやすい Miro へ切り替えました。
もちろん、私が考えたやり方の他にもいろいろな可能性があると思います。COVID-19 という大きな出来事を通じて、改めてリアル会場で人と会うことの尊さを味わいました。それを懐かしんで同じようなことをするのではなく、リモートの強みを活かした伝え方は今後も模索していきたいと思います。